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壱岐高等学校
令和7年度海洋生物観察実習

 10月28日(火)から30日(木)までの3日間で、海洋生物観察実習を行いました。

 1日目は、朝から箱崎漁港で、水揚げの様子や冷凍庫の中などを見学させていただきました。時化が続いており、水揚げ量は少なかったものの、普段見られない魚や冷凍庫の中を見ることができました。その後、学校で、箱崎漁港からいただいた様々な魚を解剖しました。班に分かれ、鰓の数や胃腸の長さ、内容物などのテーマに沿って、魚の特徴についてよく観察し、科学的に調べました。

 2日目は、壱岐栽培センターに行き、栽培されているアワビ、ウニ、海藻や、実際の漁船のレーダー、魚群探知機を見学し、壱岐市のブルーカーボンについての講義を受けました。栽培センターで栽培されているウニを放流しても、壱岐島周辺では海藻が少なく、うまく育たない危機的な状況であると知りました。しかし、近年は、イスズミの駆除や海藻の再生を促す取り組みによって、漁場の改善や炭素の貯留に繋がっていると学びました。

 

 3日目は、午前中になかはら養殖場見学に向けた事前学習をしました。事前学習では、燃料電池についての講義を受け、水の電気分解で得た水素を使ってエネルギーに変換する原理を学び、実験で水素を用いて発電している様子を観察しました。午後は実際に、教科書で学んでいることが、壱岐で最先端の養殖業に応用されているところを見学しました。

 この3日間を通して、生徒たちは、本物の魚を用いて科学的に調べることの難しさや、壱岐の水産業の素晴らしさを実感することができました。壱岐の自然、身近な産業に対する興味をもち、壱岐に貢献できることを期待しています。壱岐の水産業に多くの関わる方々にご協力いただきまして、ありがとうございました。