11月1日(金)、人生の達人セミナーを実施しました。今年は、本校昼間部の卒業生で、現在デザイナーとして活躍されている石井由恵香さんを講師としてお招きし、「大人の逃げ道のつくり方」と題して講演をしていただきました。事前にアンケートが行われ、それに対する生徒からの回答を題材として、生徒目線での解決法を詳しく教えてくださいました。
【 講話のあらすじ 】
(1)「自分の好き嫌いを自覚する」
・自分と自分以外の境界線「バウンダリー」をしっかりと保つこと。
・「パーソナルスペース」を持ち、他人から「絶対に言われたくない言葉」を受けないようにする。
・物事を分けてとらえること。「自分でコントロールできること」「他人からコントロールされること」「誰にもコントロールできないこと」の3つに分けて、対処すべきか、対処するならどうするかを考える。
(2)「自分で選ぶ(責任を自分で負う)」
・「私の感情は私だけのもの」「私の痛みは私だけのもの」他人に自分のことはわからないし、自分も他人のことはわからない。
・自分の身を守るために、逃げる方法を見つけるといい。
・相手が不機嫌な状態であるとき、それを自分が機嫌を直そうとする必要はないし、心の中は、あくまで相手が決めるもの。こちらが悩むことではないと知る。
・「あなたと違う意見です」は「あなたのことが嫌いです」と同じではないと思う。
(3)「依存先を分散させる」
・自分の依存先(相談をしたい相手など)を一か所に集中させるのではなく、「家」「学校」「職場」など、異なる場所に分散させて持つとよい。そうすれば、自分をストップさせずに前へ向かって生活できると思われる。
(4)「勉強」について
・勉強をすることで、学んだ知識自体を覚えることも重要だが、勉強した内容そのものよりも「自分はどうしたら覚えられるか」を探している。
・勉強して得ようとする活動が、そのまま仕事につながると思う。勉強は自分が持っている「力の発揮の仕方」の訓練である。
・17・18歳の頃が一番価値がある。
(5)「大人は楽しいか」
・自分としては、10代の頃よりも、今の方が楽しいかも。年を取ることによって、付加できること、荷物を下せることもあるのではないだろうか。