１２月３日（水）の午後、生徒が下校した後に、来校した県特別支援教育課及び高校教育課の指導主事等により「学校全体で取り組む通級による指導」について実際の指導事例を交えた講義が行われました。
　本校では、平成３１年度から個々の特性や実態に応じた特別の指導が必要な生徒を対象に通級による指導を教育課程の中に組み込み、受講する生徒はもちろんのこと全ての生徒が充実した学校生活を過ごすことができるよう取り組んでおります。通級による指導を導入した経緯や高等学校における特別支援教育に対する理解を深めることを目指して本研修の場を設定し、講義をとおして通級による指導はもとより学校全体で取り組む多層的支援システムを日常の教育活動に活かしていくより一層の工夫や配慮の在り方について考察する貴重な機会となりました。
　また、前述の研修に先立ち、本校の通級指導担当者による実際の授業を他の本県県立高等学校において通級指導に当たっている先生方が参観し、事後の授業研究において活発な意見交換等が行われました。当日は、天候不良に伴って船舶の欠航が予測されたため、急遽、通信機器を用いてオンラインにより授業の場面を共有する形となりましたが、参加された先生方の生徒に対する熱い思いと指導力向上に対する真摯な姿勢がうかがえ、充実した研修となりました。
　本研修を踏まえ、生徒一人一人の社会的自立に向け、通級による指導を基軸に据えながら教育活動の更なる充実を図ってまいります。