海洋技術類型(機関)は、船舶機械の運転や整備に関する知識と技術を
身に付け、船舶の機関士を育成します。主な進路は、商船・海運業、造船業、
製鉄業、自動車産業、専攻科等です。
1.小型船すいらん実習(運転・整備)
出港前、エンジンの暖機運転を行い、各部異常がないか、冷却水が正常に循環しているかを
確認します。柳埠頭から出港し、伊王島~高島周辺で操船練習を行い、帰航後はエンジンオイル
とオイルフィルタの交換を行います。
2.ガス溶接・溶断実習
ガス溶接では、非常に危険なアセチレンガスを使用するため、圧力調整器、ホース、吹管の
接続を確実に行い、ガスもれがないかよく点検します。逆火しないように注意し、綺麗に切断
できるように練習します。ガス溶接の資格を取得可能です。
3.課題研究(自由製作:生徒がデザインし、溶接・研磨・加工する。)
炭酸ガスアーク溶接による本棚の製作(川脇、松村、向井、山下、橋本)
小物入れの製作(椎山)
ルアー掛けの製作(甲斐・野原)
メタルジグの製作(川脇、近藤、酒井、宮崎、浦田)
ガンガゼ駆除器具の試作。何種類か試作し、海洋開発類型(生産)の生徒に試用して
もらいました。写真・上のものが市販のカキ落としに近く、使いやすかったようですが、
先端を研いで鋭利にすると、よりよいかもしれません。写真・下のものはガンガゼの
棘を押しつぶすようにして折るのに最適です。
4.機関科で取得可能な資格
4級海技士(機関)筆記試験免除、1級エンジン検定、各種危険物免許、1級小型船舶、
アーク溶接技能講習修了証、ガス溶接技能講習修了証、玉掛け技能講習修了証、
床上クレーン技能講習修了証、2級ボイラー技士、3種冷凍機械責任者など多数あります。