１１月６日（土）に、創立７０周年記念の講演会と式典が本校体育館で行われました。本来であれば、日ごろ上五島高校を応援していただいている地域の方々や卒業生の方々などをお招きしたかったのですが、新型コロナウイルス感染症対策として、規模を縮小しての開催といたしました。

　まず、記念講演では、講師としてメディアでも活躍しておられる鎮西学院学院長の姜尚中先生から『先の見えない時代をどう生きるか』という演題でオンライン中継による講演を行っていただきました。「島（上五島）の未来は、日本の未来を表していると考えられる」や「多感な高校生時代に、自分にとって大切な『本（古典）』を作ってほしい」などのメッセージを、とてもわかりやすく話していただきました。また、人間だけが「悩み」をもつことができ、その「悩み」は、当然としてもって良いという言葉に、生徒たちは安堵感を得られたことと思います。姜尚中先生へのお礼の言葉として、３年生の山下颯優さんは「憧れをもち、前に進むことの重要性を学びました。これから社会に出ますが、憧れ・目標をもって人々の役に立てるよう頑張ります。」と抱負を述べました。

　次に、記念式典では、校長式辞、石田信明新上五島町長からの祝辞や今村英文同窓会長の挨拶の後、樫山祥吾生徒会長が挨拶をしました。その挨拶の中で「７０周年の歴史を引継ぎつつ、コロナ禍である今だからこそ、校訓「進取」の気象で乗り越えましょう。」と決意を述べました。

　９月の記念体育祭と１０月の記念橄欖祭（文化祭）でも、コロナ禍での行事ということで入場制限を施しながらの開催でした。そんな中でも地域の方々からの温かい応援の言葉を多数いただき、ありがとうございました。これからも、８０年９０年１００年と続く上五島高校をどうぞよろしくお願いいたします。