2020年12月20日「写真で伝える土木の魅力」の一環で、長崎大学大学院工学研究科の出水享先生をお招きし、魚目小学校で「親と子の現場見学会」が行われ、本校写真部の生徒が、撮影係と記事作成係として協力しました。参加した写真部の生徒は「はじめは他の参加者の方に話しかけることにためらいがあったものの、徐々に慣れて、臆せず初対面の人に話しかけられるようになった。写真撮影においても、相手との関係性をつくったうえで撮影することで、自然な表情が引き出せるようになった」と述べ、多くを学んだ様子でした。
出水先生には、去る2020年12月7日には、Teamsを利用して、本校生徒に対し、「土木とSDGs」という題で、遠隔講義も実施していただきました。
出水先生は講義の中で、日本の平均寿命は世界第二位であること、平均寿命が高いのは、上下水道が整備されているからであること。世界中の国の中で、水道水をそのまま飲んで安全な国は9カ国しかなく、日本はそのうちのひとつであること、土木工学は英語で言えば、「civil engineering」(「civil」は「市民」という意味)であり、土木は、市井を生きる人々のための仕事であること、中村哲医師も「100の診療所より1本の用水路を」と言い、上下水道の整備が人々を救うことになると述べ、安全な水があれば、病気や水をめぐる争いを未然に防ぐことができるということ、SDGsの目標のうち半分は上下水道の整備により達成できること、「土木とは優しさをかたちにする仕事である」ということをお話されました。目から鱗が落ちるような新たな知識を多々得ることができ、生徒たちは知的興奮を感じていました。本年はコロナ禍の影響もあり、生徒は各種学校の出前授業を受ける機会が少なかったこともあり、本講義はまたとない有益な機会でした。