１０月１９日（木）、講師に現在壱岐市立勝本小学校養護教諭である元川未来先生をお招きして、『ケニアから見た日本～当たり前のことを享受できる国～」という演題で講演会を行いました。先生は令和５年３月まで、JICAの派遣で海外青年協力隊の一員としてケニアに滞在し、犯罪を犯した少年たちの更生を目的とした教育施設で活躍されました。　講演冒頭では、現在ケニアで当時の先生と同じ立場で活躍されている方とライブ中継（時差６時間）を行い、施設の紹介など画面を通じてリアルな状況を体感することができました。その後は、先生の実体験を中心に、日本との当たり前の感覚の違いや文化の違いなどを画像を交えながら、帰国から間もない新鮮な内容を熱く語っていただきました。

　なお、本校ではこの日から「長崎っ子の心を見つめる教育週間」に設定しており、多くの保護者の皆様にもご出席いただきました。

　以下、講演の様子や生徒・保護者の方の感想を紹介します。

【講演の様子】

【生徒の感想（抜粋）】・学校に行けず仕事をしたり好きなことができないという状況で、犯罪などを犯した子供が頑張っている姿は偉いと思った。・一人の力は大きくないからと何もしないままだと変わらないから、最初の一人になろうという思いで参加したという考えはすごいと思った。・元々の「海外に行きたい」という考えに加えて「このような子たちを助けたい」という考えも生まれた。・ケニアでは同世代でも勉強したくてもできない人がいて、仕事をして生きることを優先する人がいることに驚いた。・「言葉より行動に移す」という言葉が心に残り、夢を実現したいと思った時に自分一人だけでも行動に移すことの大切さが改めてわかった。

【保護者の方の感想（抜粋）】・子どもが帰宅した際、今日の講演会を聞いてどう思い、どう考えたのか聞いてみたいと思う。・「人のために動く」「行動に移すことの大切さ」「始めることに遅いことはない」というフレーズが心に刺さった。・平和な日本に生まれ育ったことを幸せに思い、当たり前にできている普段の生活がありがたく感じた。