2020年・令和2年の幕開けです。
まずは寒い中、元気に登校してくれた生徒のみなさん、ありがとう。そして、今年もよろしく御願いします。
3年生の大学進学希望の生徒は、いよいよ本番です。心と体と頭のコンディションをしっかり整えて、自分の力を全て発揮できるように、これからの一日一日を大切にして下さい。
さて新しい年というのは、今年の夢や目標を決めるというのが定番です。私の場合、実は3月で定年退職なので、4月以降の松浦高校について、あれこれ言うのはちょっと申し訳なく思うのですが、それでも松浦高校についての私の夢と目標を、少しだけ話してみたいと思います。
松浦高校を今以上に活性化させるために必要なものは、スーパーまつナビプロジェクトです。まつナビの進化形です。
12月に実施したまつナビの校内発表には、長崎大学教育学部の先生・県立大学でしまナビを担当されている先生・県教員委員会の指導主事(先生方の指導をする先生)・慶応義塾大学の現役の大学院生と、バラエティに富む、そして豪華な顔ぶれが、審査員になりました。そしてその審査員の皆さんが、このまつナビという取り組みを、非常に可能性があり、すごく面白く楽しい取り組みですねと、メチャメチャ褒めてくれました。ただし、実はこのまつナビに、まつナビの卒業生を参加させたいと、私は思っているんです、とお話ししました。
これも12月のことですが、長崎県立大学の4年に在学している松浦高校の卒業生の人が、卒業論文の相談に来られました。そこでいろんな話をしたのですが、今やっているまつナビに、大学生をサポーターとして参加させたい・フィールドワークや調査研究にアドバイザーとして各班に同行させたいという話をすると、その学生さんは、「ヤバい、ヤバい。それめちゃ面白くないですか? 私それにぜひ参加したい」と、興奮気味に話してくれました。別に大学生に限定するつもりはありません。松高を卒業して、松浦で就職している人や専門学校に通っている人も、ぜひ後輩の学びのために、協力して欲しいと思っています。
それに今年は、まつナビの発表の様子をDVDにしてもらおうと、放送部に依頼しています。また、まつナビの取り組みをまとめた冊子の作成も、茶園先生にお願いしています。もちろんこれらは、これからまつナビを担当するであろう今の1年生のためのものでもあるのですが、中学校に配って、中学生にも知ってもらいたいと考えています。そしてゆくゆくは、中学生によるまつナビを実施してもらい、そのサポーターとして松高生が中学校へ行って、中学生の指導に当たって欲しいと願っています。大学生や社会人が高校生を・高校生が中学生を・中学生が小学生をサポートする構図が出来たら、最高です。
また現在のまつナビは、文系的な・社会学的なアプローチがほとんどなのですが、伊万里湾の赤潮の発生メカニズムを探るというテーマのもと、水産業の方から学ぶという形態や、松浦火力発電所における二酸化炭素発生を抑制する試みというテーマで、九州電力の方から学ぶという形態があったら、更に幅が広がる気がします。また昨年も今年も取り組んでくれた班がありましたが、モノづくり・日曜大工が好きな人を集めて、毎週1回地域の腕自慢のお年寄りのところへ通い、子供用の木製玩具をたくさん作る班があっても楽しいですね。
一方でこういったまつナビを深化させるためには、1年生の時からまつナビの下準備・予習をしてもらう必要があります。今年の1年生がまつナビを見学したのも、来年自分たちはどんなことをしようかと考えてもらうためです。更にこれらの取り組みが2年生でぶっつり切れてしまうのはもったいないので、3年生でもつなげられたらと考えています。しかし3年生は卒業後の進路が絡んでくるので、ちょっと難しくなります。そこで3年ではグループではなくて、個人研究にして、大学や専門学校への進学希望の生徒は、まつナビの取り組みと志望動機を絡めて取り組んだらどうでしょう。就職希望の生徒は、履歴書の志望理由の中にのせられるようにまとめてみたらと考えています。それに田平や平戸・佐世保から通学している生徒は、まつナビで学んだことを、自分のふるさとの活性化に役立てて欲しいと思います。
これは、私の夢であり目標です。すいませんが、付き合ってもらうことになるかもしれないので、よろしくね。でも一番大切なことは、面白い・楽しいと感じることです。ぜひ楽しんで取り組んでみて下さい。