6月27日(火)、1・2校時を用いて、薬物乱用防止教室を行いました。講師
として長崎大学名誉教授薬学博士の高橋正克先生をお迎えし、『STOP the
薬物!~断る勇気が未来をつくる~』と題して講義をお願いしました。DVD
の映像では、覚せい剤や違法薬物に身を染めた人たちの更生施設(ダルク)から
のビデオメッセージがありました。それによると、「そんな誘惑に染まるわけないだ
ろう。きっぱり断る勇気がある」と誰もが思っていながら大学の下宿先で大麻を勧
められり、不良にあこがれて先輩カップルの誘いに断り切れなかったり、地元の祭
りで声かけられその気になったり、と意外にも若者の身近でその危険は迫っていま
す。1回だけなら大丈夫、などと甘い誘惑に乗せられ、身の破滅に陥る人が後を絶
ちません。依存症が強く、さらに耐性により、快楽を求めるあまり摂取量が増え、幻
覚や妄想に取りつかれ、強盗や殺人にまで手を染める人まで出てきています。また、
毒性作用による突然死、永続的な脳機能障害がつながる恐ろしさもあります。高橋
先生は、日頃から、「あなたの大切なものは何か。自分の心の動きを知っておこう。
心からやりたいことを考えよう。もし、誘いを受けたらきっぱり断り、その場からできる
だけ早く離れることが大切です。困ったときは身近な人に相談してください」と訴えて
いました。DVDに主演された更生中の依存症患者の切実な思い、後悔など、こんな
苦しい取り返しのつかない経験は誰にもあじあわせたくない、との訴えを強烈に感じ
ました。最後に、3年の前田君がお礼のあいさつの中で「薬物の危険性を身近に感じ
ることができ、たいへん役に立ちました。断る勇気を持ち、誘われようとしている友人
がいたら『NO』と言わせたい」講義の重みをひしひしと感じる感想でした。