私の趣味の一つに「弓道」があります。子供のときに「時をかける少女」という映画を見て、原田知世さんが弓道をしている姿に憧れ、高校の部活で始めました。
卒業後は離れていたのですが、20年のブランクの後、再開しました。日本の「武道」の一つでもあり、伝統を大切にしている部分が多くありますが、時代とともに変わっている部分もあります。元々は戦争の道具だった「弓」と「矢」ですが、今は「スポーツ」として取り組まれているため、手に入れやすい素材や扱いやすい道具に変わってきているというのも、変化の一つです。
教育についても「不易と流行」という言葉が使われます。「流行(時代の変化とともに変えていく必要のあるもの)」は、最近の大きな変化はICT関係でしょう。
本校でも、病棟生とのリモート授業は毎日のように行われており、タブレット端末はいろいろな授業で活用されています。
「不易(時代を超えて変わらない価値のあるもの)」は何かな、と考えてみました。
どの授業でも、大型絵本を使用したり手作りの教材を活用したりするなど、タブレット端末とのバランスを考えながら授業を組み立てていますが、私が一番「不易」を感じる授業は「自立活動」です。先生方の手のひらで子供たちの微妙な動きや反応を感じとる、力の入れ方や身体の動かし方を身体と言葉で伝えていく。
これは機械にはできない!人と人とが向き合ってこそできる授業だと感じます。
新しいことを取り入れながら先輩たちが築いてきた伝統も大切に、長特の教育は続きます!!(隈部)
病棟生とのリモート授業
自立活動