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6月14日 東アジア歴史・中国語コース1年生の島内巡検

2023年6月19日更新

令和5年6月14日(水)東アジア歴史・中国語コース1年生の島内巡検をおこないました。

 

今回は、長崎県埋蔵文化財センターの寺田所長様・白石様・山梨様・山西様に以下の3箇所を案内して頂きました。

 

(1).黒崎砲台跡・唐人神展望台 (2).新城神社 (3).旧日本軍見張所・兵舎跡

 

(1).(3).は戦争遺構で、(2).は今年の夏に発掘調査をする予定の元寇関連史跡。

 

( 1).黒崎砲台跡は、猿岩傍。郷ノ浦方面から猿岩に向かってくる途中、左右に石柱が2本ずつ立っているところが2箇所ある。秘密要塞の検問所の門扉の跡だ。2枚の門を入るといよいよ要塞で、世が世なら一般人は立ち入ることができなかったエリアだ。「撃たずの砲台」とも呼ばれ、実戦では一度も発射することなく終戦を迎えたが、試射では、近くの民家の窓ガラスがすべて割れたとも語り継がれている。2005年の福岡県西方沖地震によって天井や壁にひび割れが生じ、落盤の危険があるため、奥までは入れなくなっている。 猿岩の向かい丘を10分ほど登ると、唐人神展望台という旧日本軍の観測所跡がある。土台だけが残っているが雨ざらしにも関わらず驚くほどしっかりしたコンクリートで、黒崎砲台跡の材質よりも良質なコンクリートのようだと、コンクリートの中に含まれる石材の違いに着目した説明に生徒たちも「おー」と唸っていた。

 

 (2).壱岐商業高校の近くにある新城神社は元寇の文永の役の際に籠城した樋詰城址ではないか、と言われている。今年の夏の発掘調査予定地だが、その中でも3箇所トレンチ(穴)を開ける予定の場所を、なぜそこを掘るのか解説してもらった。

 

 (3).芦辺港の北東部にある旧日本軍見張所跡からは潜水艦などの見張りをしており、スクリュー音の探知機を設置していたという解説を聞いた。その後、見張所から少し芦辺港寄りのところにコンクリートの小屋かと思っていたが、兵舎の跡と聞き、大変驚いた。この見張所には35人が勤務していたそうだ。今は畑の焼却所として利用されているような小さな一角が、この兵舎の図面を見ると、風呂となっている。離島留学生たちはこんな小さなお風呂の順番が回ってくる35人目のことで大盛り上がりしていました。

 

 

 

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