東アジア歴史・中国語コースの1年生と2年生の歴史学専攻生徒が、壱岐市が行っている車出遺跡群の発掘現場(郷ノ浦町田中触)を訪問しました。現地では壱岐市教育委員会社会教育課の松見裕二様に、遺跡発掘調査の方法について教えていただきました。地層の断面や発掘調査の様子を直に見ながら、遺跡発掘調査の過程や基礎的な用語などについて詳しく学ぶことができました。
車出遺跡群は、壱岐に3つある環濠集落遺跡の1つです。原ノ辻遺跡に通じる幡鉾川の源流に近い位置にあり、砕けていない状態の良い丹塗り(にぬり)の土器が多数出土していることから、この地域が弥生時代には重要な役割を持つ集落であったのではないかと考えられています。(赤い色をした丹塗りの土器は祭事に用いられたと考えられています。)
(2019年には、本校生徒が車出遺跡群を含めた「集落と古墳の関係」について研究した論文が、全国高校生歴史フォーラム(奈良大学主催)において最高の「学長賞」を受賞しました。)