校外学習で、長崎市中央消防署へ行ってきました。
学校での事前学習では、「大きな声で火事を周りの人に知らせて、119番に電話する」「早く避難して、自分の身を守る」「避難するときは、煙を吸わないように姿勢を低くして、ハンカチなどで口と鼻を押さえる」ということを繰り返し学習し、校内の防災設備やその使い方について学んできました。
長崎市中央消防署では、煙避難体験、初期消火体験、暴風体験をしました。
煙避難体験は、煙が充満した部屋の中を、姿勢を低くして避難する体験でした。出口に向かっていたつもりでも行き止まりになっており、思っていたより時間がかかることが分かりました。
初期消火体験では、水が出る消火器で、画面に映る火事の映像に向かって放水しました。火が小さいうちは、消防車が来るまでの時間に消火器を使って消すことも大事ですが、まずは周りの人たちに大きな声で火事を知らせて、身の安全を確保することが一番大事だということも学びました。
暴風体験では、風速20から30mを体験しました。つかまっていないと立っていられない程の風の強さに、不安そうな表情をする生徒もいれば、声を出して楽しんでいる生徒の姿も見られました。
また、消防署の役割や火事以外の仕事についても、たくさんお話ししていただきました。特に、今から42年前の長崎大水害がもたらした被害については、当時の映像や音声に緊迫した状況が感じ取られたためか、注視し続けている生徒の姿が印象的でした。生徒たちは、各体験を通して、火や風の威力、そして身を守る安全な行動について感じ取っていたことと思います。
学校での事後学習では、校外学習の写真や動画を見ながら振り返り、体験したことやお話していただいた内容を、みんなで模造紙へまとめて掲示しました。今回学んだことは、生徒たちがきっと社会生活で生かしていってくれるものと期待しています。