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学校沿革抄

2021年10月27日更新

学校沿革抄

 明治維新以来わが国の文化は日に月に進み目覚しい発展を遂げたが、わが同胞で耳が聞こえず目が見えぬため、終生人生の悲境に泣く人が顧みられなかったことは、人道を重んじ博愛の心あるものにとっては一日として見過ごするにしのびぬところであった。わずかに京都・東京において明治11年相に前後して盲ろう教育の機関を設けたが、その以西にあってはいまだその施設があるを聞かなかった。長崎慈善会が特に率先して盲ろう教育に先べんをつけた動機は実にここに存したのである。
 明治29年慈善会幹事安中半三郎らは、会の事業として盲唖院を経営することを提議したが、さいわいにして衆議もこれを容れ京都盲唖院を標準として調査を続け、一方同30年12月20日慈善会総会では安中半三郎ら9名を盲唖院創立委員にあて開校を促進するに至った。この間京都の盲唖院から寄せられた同情と支援は言葉に尽くせないものがあった。かくして明治31年開校の運びとなり、全国ろう教育史上4番目の伝統を誇る足跡が印されたのである。


明治31年 5月 7日 長崎高等小学校長北野孝治に盲唖院長を嘱託
明治31年 6月 9日 長崎盲唖院の設立認可
明治31年 9月12日 長崎市興善町36番戸の仮校舎で授業開始。この日を本校の開校記念日とする
明治31年10月22日 本興善町の高等女児小学校で開院式挙行
明治31年11月28日 ろう唖教育視察のため米人グラハム・ベル氏が来校し、本校のろう唖教育を指導
明治33年12月30日 興善町43番戸に移転、小学校令に基づいて私立盲唖学校に改称
明治37年 4月28日 長崎市新大工町76番戸聖堂構内の講義室に移転
明治38年 4月15日 内務大臣芳川顕正氏本校視察
明治40年11月29日 閑院宮載仁親王同妃智恵子殿下御来校
明治41年11月 5日 長崎市桜馬場70番地の新校舎に移転
明治42年 5月 7日 清国芝栗唖巴院の創立者エーテミルス女史(米国人)参観のため来校
明治42年11月20日 文部大臣小松原英太郎氏本校視察
明治44年 4月 1日 本年度より、ろう唖技芸科として裁縫部及び木工部設置
明治45年 5月18日 19日まで2日間、本校で第1回西部盲唖教育研究会開催
大正 8年 9月 1日 文部省令に基づいて私立の二字を削除し、長崎盲唖学校と改称
大正10年 4月19日 本校設立の父長崎慈善会専務理事安中半三郎氏永眠、享年69歳
大正13年 7月12日 長崎盲唖学校の組織を分離し、長崎盲学校及び聾唖学校設立
大正13年 9月10日 県立代用に指定
大正15年 4月 1日 口話法による言語指導を開始
大正15年 7月23日 この日から3日間、本校において第1回九州盲唖研究会開催
昭和 3年12月20日 通常県議会で県立移管を決議
昭和 4年 4月 1日 長崎県に移管、長崎県立聾唖学校と改称
昭和 8年11月 1日 長崎市新中川町1番地旧長崎市立商業学校の仮校舎に移転
昭和 9年 6月23日 長崎市上野町237番地の校地に新設された寄宿舎に移転
昭和10年 7月12日 当時日本一を誇る校舎が落成、寄宿舎より本校舎に移転
昭和10年10月30日 新築校舎落成式を挙行
昭和12年 5月29日 午前11時30分、来朝中のヘレンケラー女史の一行来校、女史は校庭に月桂樹を手植えされた
昭和19年 2月28日 ろう唖学校修業年限変更
昭和19年 2月28日 長崎県と三菱造船所との間に校舎を三菱側に貸与し、その代償として南高来郡加津佐町の三菱寮を提供する内約が成立
昭和20年 5月 3日 南高来郡加津佐町の仮校舎に移転
昭和20年 9月20日 長崎原爆によって殉職した多比良校長の学校葬を加津佐町の学校で執行
昭和22年 5月13日 加津佐町の仮校舎より大村市古町455番地旧第21海軍航空廠 女子工員寄宿舎跡に移転
昭和23年 4月 7日 盲学校及びろう学校の就学義務並びに設置義務に関する政令を公布 長崎県立ろう学校と改称、新学制に移行
昭和23年 5月29日 盲学校が長与村の仮校舎より大村市古町455番地に移転完了、再び両校併設
昭和23年10月15日 午前11時、米軍ジョン・ミルトン協会総主事ミルトン・T・ストウス博士来校、総裁ヘレンケラー女史のメッセージ伝達
昭和23年10月16日 午後0時53分ヘレンケラー女史の大村通過に際し、生徒代表が大村駅頭で女史に花束贈呈
昭和23年10月18日 長崎三菱会館におけるヘレンケラー女史の講演会に全職員生徒出席
昭和23年11月 3日 開校50周年記念式典並びに祝宴挙行
昭和24年 8月 1日 盲学校が分離して長崎市上野町の新築校舎に移転
昭和25年 9月 1日 佐世保市保立町旧重砲隊跡所在分校予定校舎寄宿舎補修工事
昭和26年 4月 1日 理容科設置認可 佐世保分校開校
昭和27年 4月 1日 専攻科(2年制)を設置
昭和27年10月30日 31日まで2日間九州地区職業科研究会(本校当番校)
昭和28年 6月 6日 北九州研究会(本校当番校)
昭和29年 4月 植松校舎木造2階建、渡廊下及び便所新築
昭和30年 3月31日 植松校舎木造2階建及び使丁室新築
昭和30年 6月 1日 植松校舎木造2階建新築
昭和30年11月 7日 植松校舎平家本館及び寄宿舎新築
昭和31年 4月10日 本校を大村市植松郷に移転し、古町校舎に中高部を残置する
昭和31年 6月22日 北九州研究会(本校当番校)
昭和31年 7月23日 寄宿舎別館3棟竣工
昭和31年11月17日 校舎、寄宿舎落成祝賀式
昭和33年11月20日 開校60周年記念式典、記念行事並びに記念誌発行
昭和36年 7月 6日 九州地区ろう教育研究会(本校当番校)
昭和36年12月25日 窯業科実習室及び窯場落成
昭和37年 2月20日 新運動場完成
昭和37年 4月 1日 職業科の中に窯業科を新設
昭和38年 2月 高等部棟並びに木材工芸科教室第1期工事竣工
昭和38年 4月 1日 幼稚部を新設(5歳児学級)
昭和38年 4月 9日 古町校舎より高等部移転
昭和39年 2月 4日 高等部棟第2期工事竣工
昭和39年 2月 古町校舎を閉鎖、中学部を植松に移転、高等部木材工芸か教室第2期工事竣工
昭和40年 2月 2日 木材工芸科教室第3期工事竣工 給食室、寄宿舎渡廊下竣工
昭和40年 3月31日 陶芸科実習室及び窯場竣工
昭和40年 4月 1日 職業科の中に陶芸科を新設
昭和40年11月18日 第8回全国ろう学校理容・美容研究協議会(当番校)
昭和41年 4月 1日 高等部に産業工芸科・理容科・被服科・窯業科の4学科を置く(高等部の教育課程改訂による)
昭和41年 4月 1日 佐世保分校に幼稚部を新設(5歳児学級)
昭和42年 3月31日 体育館竣工
昭和42年 9月23日 体育館付設便所竣工
昭和42年11月10日 第18回全国放送教育研究会全国大会(当番校)
昭和42年11月17日 第14回九州地区学校図書館研究大会(当番校)
昭和43年10月23日 幼稚部棟建設予定地として国有地を買収
昭和43年11月 8日 第3回九州地区ろう学校体育大会(当番校)
昭和43年11月30日 創立70周年記念式典、文化祭挙行並びに記念誌発行
昭和44年 3月31日 体育館渡廊下竣工
昭和45年 4月 1日 幼稚部4歳児学級新設
昭和46年 3月31日 幼稚部校舎竣工
昭和47年 3月31日 体育クラブ兼更衣室竣工
昭和49年 3月22日 幼稚部プレハブ校舎竣工
昭和50年 8月25日 視聴障害児教育国際会議(東京大会)に育友会・職員代表13名参加
昭和50年 9月 6日 米国クラークスクール総長G・Tブラット氏来校、講演会開催
昭和50年10月14日 第10回九州地区ろう学校陸上競技大会(当番校)
昭和51年 3月31日 寄宿舎改築竣工
昭和51年 4月 1日 佐世保分校が独立し、「長崎県立佐世保ろう学校」となる
昭和52年 4月 1日 幼稚部3歳児学級新設
昭和52年 5月20日 管理棟、小学部棟改築竣工
昭和53年 3月27日 中学部棟第一期工事竣工
昭和53年 5月 1日 常陸宮殿下同妃殿下御来校
昭和55年 1月29日 中学部棟第二期工事竣工
昭和56年 3月25日 各校舎間渡廊下新設
昭和56年11月16日 新校舎落成・創立80周年記念式典挙行
昭和57年10月 8日 第17回九州地区ろう学校陸上競技大会(当番校)
昭和57年10月28、29日 全国ろう学校職業教育研究会被服部会(当番校)
昭和58年 3月22日 産業工芸科棟改築竣工
昭和58年11月 1日 長崎県教育委員会指定研究発表会を開催
昭和59年 1月25日 窯業科棟改築竣工
昭和59年11月10日 寄宿舎ソーラー設備竣工
昭和60年 1月17日 クラブ部室竣工
昭和60年11月20、21日 全国ろう学校職業教育研究会産業工芸部会(当番校)
昭和61年 8月15日 寄宿舎膨張タンク改修工事竣工
昭和61年 8月20日 体育館渡廊下補修工事竣工
昭和63年 2月10日 体育館改修工事竣工
昭和63年 2月10日 高等部受水槽、高架水槽改修工事竣工
平成元年 2月25日 寄宿舎屋根防水工事竣工
平成元年10月 6日 第24回九州地区聾学校陸上競技大会(当番校)
平成元年11月 2日 小学部棟外壁改修工事竣工
平成 2年 3月20日 体育館屋根塗装工事、中学部棟フラットループ設備設置
平成 3年 3月25日 中学部、高等部棟外壁改修及び屋上防水工事竣工 寄宿舎女子棟及び小学部棟、中学部棟間渡り廊下外壁改修工事竣工
平成 3年 3月25日 中学部棟、高等部棟間渡り廊下外壁改修工事及び屋上防水工事竣工 クラブ部室外壁改修工事及びポンプ室外壁改修工事竣工
平成 3年 3月26日 小学部屋上防水工事及び高等部棟理容室内部改修工事竣工 幼稚部棟床及び窓枠改修工事竣工
平成 3年 3月26日 小学部屋根上防水工事及び高等部棟理容室内部改修工事竣工
平成 3年 3月30日 手作り環境・野外給食施設竣工
平成 3年 8月30日 寄宿舎男子棟、女子棟天井張り替え改修工事竣工
平成 4年 2月29日 幼稚部棟改修工事竣工
平成 4年 3月20日 寄宿舎男子棟外壁改修工事竣工
平成 5年11月26日 平成4・5年度県教委指定教育課程研究発表会
平成 6年 3月25日 体育館床張替工事及び幼稚部便所水洗化工事竣工
平成 6年 5月30日 国旗掲揚台新設工事竣工
平成 6年10月20日 運動場表層改修工事竣工
平成 7年 3月24日 高等部棟内部改装工事竣工
平成 7年11月13日 第1回海外(韓国)修学旅行
平成 8年 3月25日 小学部、高等部集団補聴器設備設置
平成 8年10月 3日 第31回九州地区ろう学校陸上競技大会(当番校)
平成 8年11月25日 第2回海外(韓国)修学旅行
平成 9年 8月21日 韓国愛話学校修学旅行団と交流(高等部)
平成 9年 8月24日 厨房・事務室改修工事竣工
平成 9年12月27日 稚部中庭遊具整備工事竣工
平成10年 3月31日 幼稚部廊下壁等塗装工事及び天井改修工事竣工 玄関前手づくり築庭完成
平成10年11月21日 創立100周年記念式典・記念行事並びに記念誌・卒業生名簿発行
平成10年11月30日 第3回海外(韓国)修学旅行
平成11年11月11、12日 第6回九州地区聴覚障害教育研究大会 長崎大会開催
平成12年 6月13日 移動教育委員会開催
平成12年11月28日 第4回海外(韓国)修学旅行
平成13年 1月 3日 同窓会発足
平成13年 4月 1日 平成13・14年度 文部科学省特殊教育研究協力校指定 学校評議員設置
平成15年 2月28日 体育館・小学部便所大規模改修工事竣工
平成16年 3月29日 管理棟・小学部棟大規模改修工事竣工
平成17年 3月30日 高等部棟大規模改修工事竣工
平成18年 4月 1日 長崎県立佐世保ろう学校が長崎県立ろう学校佐世保分校となる
平成18年10月31日 寄宿舎男子棟、女子棟大規模改修工事竣工。文字放送システム新設
平成19年 3月 2日 旧幼稚部棟屋根、内部改修工事竣工
平成19年 3月30日 正門・裏門防犯カメラ設置
平成19年12月14日 中学部棟大規模改修工事竣工
平成20年 3月10日 高等部・寄宿舎棟間渡り廊下改修工事竣工
平成20年 8月28日 防犯カメラ用フラッシュライト工事竣工
平成20年11月1・2日 創立110周年記念文化祭挙行並びに記念誌発行
平成21年 2月13日 運動場防球ネット整備工事竣工
平成21年 2月25日 特別教室棟フェンス外補修工事竣工
平成21年 3月13日 産業工芸科・窯業科棟及び東側渡り廊下大規模改修工事竣工
平成21年 3月19日 防犯灯設置工事竣工
平成21年11月26日・27日        第15回九州地区聴覚障害教育研究大会 長崎大会開催
平成22年12月1日       寄宿舎風呂場脱衣室外改修工事竣工
平成24年 3月23日 学校案内板取替工事竣工 クラブ室シャワー施設新設工事竣工
平成24年 8月24日 高等部高架水槽ほか塗装工事竣工
平成28年 4月 1日 高等部の窯業科・産業工芸科・被服科を統合し、学年進行で総合デザイン科を設置
平成29年12月 1日 新校舎移転改修工事(管理棟・教室棟・特別教室棟・寄宿舎棟・体育館)竣工
平成30年 2月24日 植松校舎お別れ会
平成30年 2月28日 新校舎グラウンド工事竣工
平成30年 4月 1日 新校舎 業務開始
平成30年 4月26日 新築移転記念式典挙行
平成30年 9月12日 創立120周年記念誌発行
平成30年11月 4日 創立120周年記念文化祭挙行
平成31年 4月 1日 長崎県立ろう学校佐世保分校が佐世保分教室となる
令和 元年 9月30日 普通教室(17教室)空調設備工事竣工
令和 元年11月 6日 NIEフェア開催
令和 2年10月 1日 九州地区聾学校体育・文化連盟(長崎大会) 新型コロナウイルス感染防止のため中止
令和 2年10月28日 新教育用無線LAN配線工事竣工(すいすいネットワーク整備)

 

学校の連絡先

  • ろう学校
  • 住所:〒856-0807 大村市宮小路3丁目5番5
  • 電話:0957-55-5400(校長室・事務室), 55-5406(職員室),55-5435(寄宿舎 FAX兼用)
  • ファクシミリ:55-5410 mail : rou@news.ed.jp
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