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通信制紹介

2017年12月27日更新

1.通信制とは

 高等学校には、全日制・定時制・通信制の課程があります。通信制の課程では、主に自宅で学習しながら、リポート(報告課題)を提出し、月2~3回程度の面接指導(スクーリング)に出席します。

 学習意欲は高いけれども、仕事や家庭の都合などで毎日通学することが困難な人が、高等学校の卒業資格取得をめざすのに適しています。

 平成29年度は、約470名の生徒が学習活動を行っており、年齢も10代~60代までさまざまです。

 また、面接指導日以外の平日に登校して、先生方に質問することもできます。

2.学習コース

新入学生
転入学生
編入学生
再入学生
高等学校の卒業を目的とするコース。(修業年限3年以上)
※転入学・編入学の人は、前籍校での修得単位数や在籍期間によって、残りの修業年限が異なります。
科目履修生 卒業は目的とせず、開講されている科目の中から3科目以内の範囲で選び、学習(1年間)して、単位修得をめざすコース。
特科生 知識や教養を高めるために、開講されている科目の中から3科目以内の範囲で選び、学習(1年間)するコース。(単位の修得はできません。)

3.学習方法(各科目の単位を修得するためには)

 家庭で教科書や学習書などを使い、ラジオやテレビの高校講座なども利用して、自分で学習します。

 単位修得のためには、次の(1)~(3)の条件を満たさなければなりません。

(1) 面接指導(スクーリング)

 決められた日曜日に登校し、先生から指導を受けます。鳴滝高校に通学する人の中で、日曜日の登校が困難な人のために、月曜日にも面接指導が行われます。

 面接指導では、科目ごとに最低出席時数が定められています。

 また、面接指導には、LHRや学校行事などへ参加する特別活動の時間も含まれます。

(2) リポート(報告課題)

 科目ごとに規定回数のリポートを提出し(郵送または持参)、添削を受け、期限内に合格しなければなりません。不合格の場合は、再提出が求められます。

(3) 試験

 規定回数のリポートに合格した後、科目ごとの試験を受験して合格しなければなりません。

4.卒業するためには

 卒業するためには、次の三つのことが必要です。

  • 規定の単位数(合計74単位以上)を修得する。
  • 規定の日数(年間平均15日以上)登校する。
  • 規定の時数(年間平均10時間以上)の特別活動に参加する。

5.協力校

 離島や遠隔地の人のために、次の学校(協力校)で面接指導が受けられます。

  • 島原高等学校(対象地域:島原市、南島原市、雲仙市など)
  • 五島高等学校(対象地域:五島市、南松浦郡など)
  • 壱岐高等学校(対象地域:壱岐市)
  • 対馬高等学校(対象地域:対馬市)

 ※ 選択科目で、一部開講しない科目があります。

6.経費

(1) 諸経費

 入学のとき諸納金・体育館シューズ代など、合計約11,000円が必要です。毎月の納金はありません。

 2年次以降は、年度初めに約 9,000円ほどが必要です。

(2) 県立高等学校受講料

 その年度の受講単位数に応じて納入が必要です(1単位 100円)。

 ただし、就学支援金制度により、条件を満たす場合は必要な手続きを済ませることで国からの補助が受けられ、受講料の納入は不要となります。(平成29年度)

(3) 教科書・学習書・補助教材

 毎年約 20,000円が必要です。

 一定の条件を満たした人は、教科書・学習書代の還付が受けられます。(平成29年度現在)

(4) リポートの郵送料

 100gまで 15円(平成28年度現在)

7.学習会・模擬試験等

(1)進学学習会・模擬試験

 希望者は、大学等への進学のための学習会(週1回程度)の受講・各種模擬試験の受験ができます。

(2)基礎学習会

 希望者は、高校入学以前の学習の学び直しのための学習会(週1回程度)の受講ができます。

8.通信制で学ぶにあたって

 通信制でスムーズに学習を進めて卒業するためには、次の2つのことが大切です。

(1) 学習に対する強い意欲

 自宅学習が中心ですから、自分自身をうまくコントロールして机に向かわなければなりません。

 もちろん先生方もいろいろアドバイスをしてくれますが、他人任せでは前に進めません。

(2) ルールとマナーを守る態度

 学校に登校する日が限られているからこそルールとマナーを守ることは大切です。

 通信制では、生徒の皆さんが安全で快適な学校生活を過ごせるように、これらの指導にも大変力を入れています。

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