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松浦高等学校

2020年1月17日

校長挨拶

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2020(令和2)年 校長挨拶

長崎県立 松浦高等学校 校長 中 上  徹

 

昨年は、陸上部男子駅伝での県大会優勝・全国大会出場(2年連続3回目)という嬉しいニュースで、年を終えることができました。本当に多くの皆さまから、ご支援やご声援をいただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。また、寄付のお願いやお礼にいくつもの法人や企業を回ることで、新しい出会いもたくさんありました。陸上部だけでなく、松浦高校全体への応援の声も、たくさん聞くことが出来ました。「うちの会社も、松高の卒業生をぜひ採用したい」などといった嬉しい要望も、いくつもありました。本当に、ありがたいなあと感じたところです。

 いま松浦高校は、地域との協働学習「まつナビ」に取り組んでいます。そして次年度はさらに、この取り組みを進化・深化させていきたいと考えています。

その概略を、少しだけ説明したいと思います。

1年次:プレまつナビ

●松浦市の現況や文化財を知る(講話・バスツアー)

●松浦市の水産業を知る(講話・お魚料理教室)

●「なるには」講座や地元企業見学会を通して、松浦市の企業を知る

●松浦市について語り会う(ワールドカフェ・KJ法・フリートーク)

●松浦市の課題と魅力を考える(研究したいテーマの設定)

例えば、「松浦タータンの活用」「二酸化炭素排出量削減の試み」「松浦市のインスタ映えスポット」「伊万里湾の赤潮発生メカニズム」「松浦市に伝わる民話・伝説・昔話」「マッカイ市の高校生との英語での交流」「地元の子どもたちのための、木製玩具や遊具の作成」「オリジナルアジフライバーガーの開発」など。

●出来れば、テーマと連動させた形でのインターンシップ先の決定

 

2年次:まつナビ

●グループ編成(テーマ別に、普通科商業科混ぜて)

●担当教員・担当市職員の決定

●課題の内容の確認と、必要な情報や仮説の設定

●必要なアンケートやフィールドワーク先の決定

●課題解決のために提案したい内容の検討

●課題解決のために、自分たち高校生だからこそ出来ることの検討

●実践・検証・修正

●本校体育館での本発表・上位5グーループによる市議会議場での発表

●最優秀グループによる九州大会出場

 

3年次:ポストまつナビ

●2年次に取り組んだテーマを、個人として掘り下げ研究

●個人としてフィールドワークやインターンシップ

●レポート作成

●進学や就職における、志望理由書への反映

 

また関連して、以下の取り組みを行う計画にしています。

★まつナビには、進学・就職をした本校卒業生が、可能な範囲でサポートに入る。

★中学生のふるさと学習や子ども議会へのサポートに、高校生が入る。

★まつナビの取り組みを冊子にまとめる。

★まつナビの発表の様子を動画で撮影、DVDにする。

★まつナビを中学校の文化祭等で発表する。

★地域課題解決型学習に取り組んでいる、他県の先進校の高校生と交流を行う。

★地域からの支援(まつナビのサポート)の他に、地域への支援(吹奏楽部の出前演奏会や、なぎなた部の模範演技や、商業科によるサイバーセキュリティボランティアの講義など)を行う。

★まつナビ実施の前後で、アンケート調査を行い、意識の変化を見る。

 

これらは、アクティブラーニングの手法(主体的で対話的で深い学び)を用いながら、模範解答どころか問いそのものを自分で設定する地域課題解決型の学習に、地域・行政・学校が協働して取り組むことを通じ、高校生の総合的な課題解決能力を育成することを目指しています。その過程で、知識及び技能や、思考力・判断力・表現力などを身につけ、最終的には学んだことを人生や社会に活かそうとする、学びに向かう力と人間性を育んでいくものです。そして課題解決型の能力とそれを発表するプレゼンテーション力は、社会人になった時に必ずや求められる資質と能力なのです。

 私はこのまつナビの取り組みが、ふるさと・地元への理解と愛着を深め、地域を活性化させ地域を支える人材育成につながるものと信じています。そして何より、流行のトレンド・時代の最先端の取り組みは、人口流失に苦しむ地方都市の活性化にあるはずです。

どうぞこれからの松浦高校の取り組みに対し、ご理解とご協力をよろしくお願いします。


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