1 連携型中高一貫教育
対馬市立比田勝中学校、対馬市立佐須奈中学校と連携型中高一貫教育を行っている。6年間を見通したカリキュラムの策定や、相互乗り入れ授業、歓迎遠足、舟グロー大会など中高合同行事を行い、地域に信頼され、必要とされる、魅力ある学校づくりを推進している。(平成26年度より)
2 国際交流
「日本で外国に一番近い高校」の利点を活かして、韓国との交流を積極的に推進している。
(1)2年生が韓国語の講習を受け、韓国文化について研究を行った後、韓国修学旅行を実施しており、現地高校生との交流活動も行っている。(平成14年度より)
(2) 韓国語同好会を設立し、国際交流員の指導により韓国語や韓国の文化について学んでいる。(平成29年度より)
(3) 希望者を募り、日韓交流海ごみワークショップ等に参加している。
(4)釜山外国語大学や新羅大学校などからの訪問を受け入れ、韓国の学生との交流会を行っている。
3 いのちの日
心の教育の徹底及び事故防止や安全・平和教育の推進のために、毎月全校生徒を対象に、講話や悩み調査(アンケート)等を実施している。諸活動を通して生命の尊重・相互理解・健康や安全の意識向上を図ることによって、生徒と職員が一丸となって安全で安心して生活ができる学校づくりに努めている。(平成18年度より)
4 地域清掃
遠足や舟グロー練習の際に、周辺の清掃活動を行っているほか、年に数回、学年単位で学校の周辺・通学路の清掃活動を行い、環境美化意識の向上に努めている(平成17年度より)。また、国境マラソン開催にあわせて、小中高による合同清掃を実施している。
5 伝統文化体験学習(舟グロー)
全校生徒が大浦地区・河内地区の舟グロー保存会の指導を受け、舟グローの漕ぎ方を練習・習得し、クラス対抗で舟漕ぎの速さを競う大会を実施している。地元の伝統文化の知恵と技を受け継いで郷土への愛着心を育むこと、クラスの団結力を高め融和を図ることが目的である。(平成11年度より)
6 地元行事等への積極的な参加
ひとつばたご祭(5月)、あじさい祭(6月)、地域の文化発表会(11月)などにおける吹奏楽部による演奏や茶道部による茶会、国境マラソン(6月または7月)における給水ボランティア参加など、地元行事に積極的に参加し、地域の活性化に貢献している。
7 島の宝プロジェクト
2年生が「総合的な探究の時間」を用いて、フィールドワークなどを通して地元・上対馬の魅力や課題を探る地域活性化プロジェクト「島の宝プロジェクト」を行っている。その成果は、文化祭や商工会員向け研修会、地域の文化発表会や対馬学フォーラムなど様々な機会を用いて、保護者や地域住民、島外の学識者などに発信している。(平成28年度より)
8 進路志望別学級編制
早期に個に応じた進路指導を行うために、2年次から進路別(就職・公務員・専門学校進学/大学進学・看護・医療系専門学校進学)のクラス編制を行っている。
9 進路実現システム
生徒一人ひとりを大切にした進路指導の充実と希望進路の実現を目指し、協働体制のもとで組織的・計画的に進路指導を行っている。
(1) 放課後補習
・・・PTAの依頼を受けて、進学および公務員希望者を対象に、考査前と考査期間中を除き年間を通して放課後(15:35~16:20)に実施している。3年生では、就職・専門学校希望者も含めた全生徒に対して補習を実施・指導を行うほか、大学進学希望者に対しては、高総体終了後に補習をもう1時間(16:45~17:25)増やし、受験に備えた学力の養成を図っている。
(2) 休日・長期休業中の学習会
・・・進学および公務員希望者を対象に毎月1~2回、土曜学習会を実施している。夏・冬の長期休業中も学習会を実施し、学習習慣の確立と受験に必要な学力の充実を図っている。
(3)インターンシップ
・・・地域事業所の協力を得て平成18年度から実施している。
1.企業・仕事に対する理解を深める。
2.実社会への適応能力を身に付けさせる。
3.将来自分のやりたいことを明確にさせる。
4.学校で何を学ぶべきかを自覚させる。
5.職業選択の能力を身に付けさせる。
以上5点を目的に、1年生を対象として夏季休業中に実施している。
また、平成20年度より長崎県経営者協会主催の離島・半島高校生インターンシップにも参加している。これは、
1.島内では体験できない職種の就労体験。
2.就職する生徒が社会人となったときのギャップの解消。
3.進学を希望する生徒が職業への適性を確認するための機会作り。
以上3点を目的として、2年生を中心に多くの生徒が参加している。
(4)資格取得の奨励・・・就職や進学で有利になるように、資格取得に積極的に取り組ませている。
(実用英語技能検定・日本漢字能力検定・ビジネス文書実務検定・全商情報処理検定・危険物取扱者試験・ニュース時事能力検定・家庭科食物調理技術検定・被服製作技術検定・保育技術検定など)
10 朝の読書
毎朝、朝のSHR前の8:20~8:30の10分間、生徒と教師全員が自分の読みたい本を自由に読む時間を設定している。「みんなで」「毎日」「好きな本を」「ただ読む」活動であるが、知識の獲得・視野の拡大・豊かな人間性の育成・集中力の養成・読書の習慣化などに役立っている。(平成11年度より)