冬休みは充実していましたか。今日から3学期です。私からは2つです。
1つ目は、2学期終業式では、人権に関する詩集を例に、『差別なく、「共に生きる」道を歩んでいきましょう。』という話をしました。昨年、メジャーリーグでは、いろんな国籍の選手が集まったチームでの大谷翔平選手の活躍がありました。また、唯一の戦争被爆国としての活動が世界に評価された日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の「ノーベル平和賞」授賞などを通して、世界の人々と「共に生きる」道を歩もうとする「日本」をたくさん感じることができました。皆さんには、今まで以上に、世界に向かって活躍する人々を意識しながら、自分の周囲の方々と「共に生きよう」とする気持ちを、自分の「行動」を通して、発信してほしいと思っています。
2つ目は、「人との出会いを大切にしてほしい」ということです。皆さんは、高校サッカー界の名将として知られ、長崎総合科学大学附属高校のサッカー部監督を務めていた「小嶺忠敏先生」を知っていますか。76歳で亡くなられてから、1月7日で、ちょうど3年経ちます。私にとって、小嶺先生は、島原商業高校1年生の時の担任の先生でした。小嶺先生は当時、商業科の先生で、私は簿記も習っていました。私はサッカー部ではありませんでしたし、簿記もわずか1年間しか習いませんでしたが、私が高校の商業科の教員になったことは、間違いなく小嶺先生の影響が大きかったと言えます。それくらい私の人生にとっては大切な「小嶺先生との出会い」でした。皆さんも高校時代には、先生方はもちろん、「社長さん直撃インタビューシップ」や「課題研究」など、いろんな機会を通じて、信頼できる様々な職業の大人と出会い、自分が目標とする道を見つけてください。
さて、2025年は十二支(干支)でいうと「巳(へび)」です。へびの「脱皮して強く成長する」という生命力から、巳年は「成長」や「変革」の年と言われています。今、諫早市は、2026年に九州最大級の大型商業施設「ゆめタウン諫早」の開業、先端半導体関連部品を生産する「京セラ諫早工場」の稼働などを控えていて、大きな「変革」の時を迎えています。皆さんも諌早市の成長・変革と同じように、これまでの努力や準備が実を結びはじめ、勢いを増していくような年にしてほしいと思います。
早速、資格取得に向けた「各種検定試験」も控えています。そして1月末には、各学科の3年生が、これまでの学習成果を発表する「生徒研究成果発表会」もあります。
この3学期で令和6年度をしっかり締めくくり、3年生は卒業式、1,2年生は次の学年へと、全員が無事に迎えられるように、また来年度に向けても良いスタートが切れるように、最後までしっかり頑張っていきましょう。
校長 力丸 資